見る角度によって色が変わる塗料

ヒトは、美しい色を好むものです。

 

自動車塗装などでは、カラーデザインが重視されます。

 

商品性を高めるためにも、色というのはとても重要な要素となっているのです。

 

さて、私たちヒトが思う「美しい色」とは、どのような色なのでしょうか。

 

たとえば、「空」や「海」の碧、「新緑」の緑、「孔雀」や「玉虫」、
「モルフォ蝶」、「宝石」など、自然な色が美しいと思う人は多いと思います。

 

このような深く透明感のある輝くような色は、
通常の顔料を用いただけの塗料では得ることは難しいです。

 

そこで、自動車のメタリック塗料では、
フレーク状のアルミニウム顔料やパールマイカ顔料が用いられてきましたが、
近年になってエフェクト顔料と呼ばれる美しい色彩を表現する
様々なフレーク顔料が開発されました。

 

そして、このエフェクト顔料は、塗料に応用され、
現在とても注目されています。

見る角度によって色の濃度が変わる顔料

(1) マイカ(白雲母)に酸化チタンをコーティングしたものが、
   パールマイカです。

 

    パールマイカは、酸化チタンの厚みを変え、
   光交渉による各種の色表現をすることができます。

 

(2) マイカのコーティング剤を酸化鉄、酸化ケイ素、
   酸化コバルト等に替え、オレンジやグリーンなどの
   色彩を表現できます。

 

(3) マイカの替わりに板状酸化ケイ素、アルミナ、
   ガラスフレークなどを用いて、より高彩度、
   高度を表現することができます。

見る角度によって色そのものが変化する

(4) 5層構造のフレーク顔料の多重反射で、
   見る角度によって色が変ります。

 

(5) 屈折率の異なる2層の樹脂フィルムを薄膜積層した
   モルフォ蝶を倣ったものです。

 

(6) 液晶ポリマーを用いた顔料で、玉虫や黄金虫の
   発色と同じ原理になっています。